メルマガは復権するか

少し前のホリエモンブログに、メルマガが復権するのではないかという記事があがっていた。

温故知新というべきか、iPadになってメールマガジンは有料・無料を問わず復権するのではないかと思ってきた。私がこれから力を入れる媒体としてメールマガジンを選んだのは間違いではなかったようだ

iPad時代の電子書籍の一形態としてのメルマガ|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」


本当にメルマガは復権するだろうか。

確かにホリエモンが挙げるメルマガのメリットはよく分かる。でも今だけのスポット的な現象ではないだろうか。

ここに来て「テキストの時代」と最近よく言われるのは、スマートフォンネットブック、そしてiPadなどの携帯性が高く、PCより安価な端末が普及してきているのが大きな要因だ。ちょっとした時間にネットが見れるようになって、動画等の決まった時間を占有するコンテンツではなく、自分のペースで情報収集できるテキストこそが最適な媒体となっている。書き起こし.com =注目の動画・音声の文字起こし/テープ起こしサイト=のようなサイトが立ち上がった事実は、まさにそれを裏付けるものだろう。私もホリエモンメルマガをとっているが、スマートフォンを購入するまで、なかなか読めずに溜めてしまっていた。スマートフォンを購入してからは通勤時に購読して、時間つぶしに大きく貢献してくれている。

このように、中身の濃いコンテンツをテキストで読みたいニーズはあるが、確立された課金の仕掛けがメルマガ以外無い。だから今はメルマガが最適だというだけだろう。電子書籍が普及すれば、読みやすさ、画象コンテンツ、インタラクティブ性、課金のバラエティ等によって、メルマガは再び廃れてしまうだろう。

何よりメールは、電子データをコピーして配布するという、今やかなり非効率で古臭い情報伝達手段だ。コピーすることで、データはシステム世界の中でどんどん増大していく。配信についても、基本的には配信対象リストの頭からメールを送信していくので、一番最初の宛先と最後の宛先では、それなりに時間差が出てくる。それよりも、ひとつのデータ資源を更新していき、それをみんなが参照する仕掛けの方が、データ量の観点からも配信の観点からも効率的だ。事実、配信の技術よりも、大量アクセスに耐える技術の方が多くの進化がある。クラウドコンピューティングはそうした発想が根幹にある技術だし、TwitterやWaveなどの次世代のコミュニケーション手段として台頭しつつあるものも、同じ考え方を踏襲している。

ホリエモンは、メールだとメーラーが保存してくれるのでオフラインでも耐えられるというが、保存よりもキャッシュの方が同じ要件に応えられるし、データ量の問題もクリアできる。

これは、ホリエモンの先見性を見るいいサンプルかもしれない。五年後が楽しみだ。

まぁホリエモンが例え現時点の読みがはずれても、彼の軽快なフットワークと柔軟な脳みそがあれば、すぐに考えを改めて変化に対応して、相変わらず儲け続けるだろうけど。

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