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Asakusa Framework Advent Calendar 2014 - 3日目 - Asakusa Framework に見る OSS の後方互換性

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Asakusa Framework Advent Calendar 2014 - Adventar の3日目です。

先日、【5/13(火)】Asakusa Framework紹介セミナー(2014/5/13) - OSSコンソーシアム に参加してきました。私も講演者として参加してきたのですが、まぁそれはいいとして、ノーチラス社長の神林さんのお話しが面白く、色々考えさせられました。

この発言、神林さんのものです。

講演の中で、神林さんは Asakusa Framework の後方互換性の話をされました。Asakusa は後方互換性にかなり気を使っていて、Asakusa DSLAPIとしては結構前のバージョンから変わっておらず、Asakusaのバージョンアップがあっても、ソースコードは修正する必要がなく、ビルドをしなおすだけで対応できます。

これは私も業務の中で、何度か実感を得たことがあります。特に、MapReduce の 1系と2系は違いが大きいのですが、今のAsakusaは両方のバージョンに対応していて、どちらでも稼働するようにそれぞれ用にビルドすることができます。Asakusa は、Asakusa DSLを書いている限り、その下のレイヤーの変化はAsakusa側が一通り吸収するという設計思想になっているのです。Hadoop の進化が早い中で、これはかなり安心感があります。

多くのOSSは欧米発で、後方互換性はほとんど重要視されず、日本企業の多くにとって、これに追随することは大きな負担になっています。先進的な企業は、この変化に追随するために様々な工夫をしていますが、多くの企業はこれに苦労していますし、「進化しないという選択をする」とかなんとか、よく分からない判断をしている企業もあります。

ITに限らず、人類に生まれた以上、変化に追随していくことは避けられないことです。しかし、ITの進化が早すぎるというのも事実で、Asakusaは後方互換性を重視することで、ユーザ企業のスピード感とIT業界のスピード感の差を吸収する役割を担ってくれています。

しかも、Asakusaの内部アーキテクチャは、DAGを中間言語として表現するという、グローバルレベルでデファクトとなっているアーキテクチャをかなり早い段階で採用しており、その高い技術で「スピード差」を吸収してくれているのです。

私は自分の講演の中で、当初のAsakusaへの印象として「国産OSSに対する不安」を語りました。それに対する神林さんの答えがこれなのです。

Made in Japan 意味あるのか!?ありますよ!
後方互換性に重きを置くのが日本IT!

さすがカッコイイっす。ビジョン感じました。

ここに日本ITの独特な強さを見た気がします。ガラパゴスということでもない。先進技術と高度なアーキテクチャ能力を持って、日本企業のビジネスを地に足ついた安定感で支えていく。

日本ITもなかなか馬鹿にしたもんじゃありませんよね。