猫医者ブログに見るブログマーケティングに大切な3つのこと

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(珍しく釣りっぽいタイトルにしてみました・・・。私はマーケティングの専門家でもなんでもないです。)

こちらはうちの猫のかかりつけの動物病院の院長が書いているブログです。

ノワール動物病院

ここのブログの記事はいつも読んでいるのですが、どんどんこの院長のファンにさせられていく素晴らしいブログだなといつも思って読んでいます。

いわゆるインバウンドマーケティングの効果も非常に高いと思います。本人にはその気はないのでしょうけど、自然体でうまくできていて素晴らしいです。最新の記事で、改めてその想いを強くしました。こういう気持ちにさせるのは一体なんなんだろうと考えたのですが、おおきく3つのポイントがあるんだと思います。

1. 顧客の話を書く

このブログを読むきっかけになったのは、診察の時に院長から「写真をブログにあげてもいいですか?」と訊ねられたことです。それ以降、診察に行く度にブログにアップされています。

そのうちの一つが、これ。
覚えてますよ~|ノワール動物病院

なんとも不思議な嬉しさがあるものです。地域新聞に自分の子供がとりあげられたような気分でした。

なによりも、一人一人の顧客(患者とその飼い主)のことをちゃんと見てくれているんだなというのがよく伝わってきます。これがこの院長のファンにさせられる1つめの要因だと思います。

ペットならまだしも、顧客のことを書くというと、なかなかそうはいかないビジネスも多いかもしれません。そうはいっても、このブログでもちゃんと個人が特定されないような書き方はしていますし、きちんと最初に軽く承諾を得るということもやっています。どんなビジネスであっても、やりようによっては同じことができるのではないかと思います。

2. 一定の頻度で更新する

やはり基本でしょうか。このブログは週に1回は更新されています。多い時は2回、3回の時も。ある程度頻度高く更新することで、「忘れられさせない」という効果があります。うちの猫が病院に行くのは、せいぜい年に2、3回ですが、このブログによって、自分の意識の中で風化せず存在し続けている気がします。

3. ネガティブなことも書く

今回、私がわざわざ紹介しようと思うほどの気にさせられたのがこれです。最新の記事では、患者の死について書かれています。

獣医をやっていれば、ペットの死とその悲しみに暮れる飼い主と向き合うことが、いくらでもあります。このブログでは、それに真っ正面に向き合って書かれています。

  その患者とどんな思い出があったのか

  最期はどんな症状だったのか

  自分はどんな対処をしたのか

  他の手段は無かったのか

  自分は最善の手を尽くせたのか

とても愛情深く、そして真摯な仕事への取り組みにいつも胸を打たれます。

うちの猫達はまだ若いですが、そのうち、この先生に診てもらう頻度が多くなり、やがて別れが来ることになります。こうした記事を読む度に、最期までこの先生に診てもらおうと思うことができます。この先生に診てもらえていて本当に良かったなと思えるのです。

ブログってやっぱりすごい

こうして考えてみると、普段はほとんど接点の無い獣医に対して、ブログを通してその仕事ぶりを見ることができ、そして信頼感を高めて行っているわけです。ブログというのは本当にすごいツールだな、と改めて感心しました。

※うちの愛猫達。
http://instagr.am/p/M0vJyHQLzC/