日本でのサラリーマンの生き方

たった1%の賃下げが99%を幸せにする

たった1%の賃下げが99%を幸せにする

本書は一言で言えば、「日本型企業」による成功シナリオの終焉を指摘し、その一方で「日本型企業」が今後とも亡くならないだろうと解説した書である。もちろん、人事制度の提案や各政策に関する提案などを行っており、日本経済を広くとらえた視点の高い書にはなっているが、一人のサラリーマンとしてそんな絶望的な世の中でどうしたらいいの?という点に触れられておらず、なんだか読むと気が沈んでくる内容だ。


しかし、一般の新聞やテレビニュースで語られることのない内容となっており、昨今の雇用問題を認識する上では必読の書と言えよう。池田信夫Blogと合わせて、雇用問題を理解するために是非読んでおくべきだ。